【簡単解説】地球にいつ衝突してもおかしくない小惑星【3分でわかる】

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全世界が衝撃を受けた巨大隕石落下

映画やアニメの舞台に思えるかもしれませんが、地球に小惑星が衝突するという事態は実際に起こり得るものです。2013年2月、ロシアのチェリャビンスク州のチェバルクリ湖に隕石が落下し、その際に発生した衝撃波により約1600人が負傷しました。

この出来事はドライブレコーダーなどによって記録され、その映像は世界中に拡散されました。この隕石はもともと宇宙を航行していた小惑星であり、湖から回収された隕石の直径は約17mでした。つまり、私たちは地球と小惑星が衝突した瞬間を実際に目撃したことになります。

一般的には、直径1m以上の小惑星が地球に衝突すると大きな被害が発生するとされています。チェリャビンスク州に落下した小惑星も直径10mを超えていましたが、湖に落下したために深刻な被害が回避されました。もし都市部に落下していたら、事態ははるかに深刻なものになっていたでしょう。

同様に、地球に小惑星が衝突した結果、約6600万年前には恐竜が絶滅しました。

小惑星の衝突を回避する決定的な方法は無い

現在の技術で地球に接近する可能性のある小惑星は約1万6千個が発見されています。これらは100年程度の将来においては地球との衝突のリスクは低いと考えられていますが、直径1500m以下の小惑星は未だに見つかっていないものが多く存在します。さらに、突如として小惑星の軌道が変化し、地球に向かう可能性も否定できません。

将来の備えとして、小惑星の衝突を回避する方法が研究されています。

現在の技術で実現可能な手段としては、宇宙船のような人工物を小惑星に衝突させ、その影響で小惑星の軌道を変更する手法があります。

また、大型の探査機を小惑星の近くに送り、その重力を利用して小惑星の軌道を徐々に変更する方法も考案されています。

ただし、これらの方法では小惑星の軌道変更には数十年以上かかる可能性があります。現在のところ、映画のように数日後の衝突を回避する有効な手段はまだ見つかっていません。

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