地球の誕生より様々な大きさの隕石が地球にぶつかってきました。
隕石が地球に残した跡「クレーター」の中でも比較的大きいものを紹介していきます。
すでに形がないものもあり、その場合はアストロブレムと呼ばれることもあります。
地球にある巨大クレーター・アストロブレム
フレデフォート・クレーター

現在知られている世界最大かつ世界最古のクレーター。
直径10km~12kmの小惑星が速度約20km/sで衝突して、直径約190kmのクレーターを形成しました。
衝突時のエネルギーは広島型原爆の58億倍であり、小惑星衝突の際は地殻がえぐられ地下25kmまで達したと考えられています。
フレデフォート・ドームとも呼ばれ、2005年にユネスコ世界遺産に登録されています。
- 場所:南アフリカ共和国、フリーステイト州
- 時期:約20億2300万年前
サドベリー・クレーター

現在知られている世界で2番目に大きいクレーター。
直径10kmの隕石が衝突し、直径約160kmのクレーターを形成しました。
現在はクレーターの痕は長年の浸食によりなくなっているため、 アストロブレム(隕石衝突に起因する地質構造) という表現をされることもあります。
- 場所:カナダ、オンタリオ州
- 時期:約18億5000万年前
チクシュルーブ・クレーター

現在知られている世界で3番目に大きいクレーター。
直径10km~15kmの小惑星が速度約20km/sで衝突して、 直径約160kmのクレーターを形成しました。
衝突時のエネルギーは広島型原爆の10億倍であり、 小惑星衝突地点で発生した地震はマグニチュード11以上、300メートル以上の津波も発生したと考えられています。
また、この衝突によって恐竜や爬虫類をはじめとする多くの生物が絶滅したと考えられています。
上記のフレデフォート・クレーター、サドベリー・クレーターとチクシュルーブ・クレーターの3つを総称して3大インパクトと呼ばれています。
- 場所:メキシコ、ユカタン半島
- 時期:約6500万年前
アクラマン・クレーター

直径約20kmのプラヤとよばれる雨季にしか水のない塩水乾湖であるアクラマン湖を中心として形成されています。
クレーターは浸食されており直径が不明ですが、80km~90kmだと推定されています。
- 場所:オーストラリア、南オーストラリア州
- 時期:約5億8,000万年前
ウッドリー・クレーター
表面にクレーターが露出していないためサイズは不明ですが、直径6km~12kmの彗星もしくは小惑星が衝突して、 直径約60~160kmのクレーターを形成したと推定されています。
- 場所:オーストラリア、西オーストラリア州
- 時期:約5億8,000万年前
マニクアガン・クレーター

直径5kmの小惑星が衝突して、直径は推定で約100kmのクレーターが形成されています。
世界最大級であり保存状態が良いクレーターで、現在はマニクアガン湖となっています。
- 場所:カナダ・ケベック州
- 時期:約2億1400万年前
モロクェン・クレーター
表面にクレーターが露出していませんが、直径5~10kmの小惑星が衝突して、直径は約70kmのクレーターが形成されたと推定されています。
- 場所: 南アフリカ共和国、ノースウエスト州
- 時期:約1億4500万年前
カラ・クレーター

表面にクレーターが露出していませんが、直径は約65kmのクレーターと推定されており、神職前はもともと直径120kmと考えられています。
- 場所:ロシア、 ネネツ自治管区
- 時期:約7030万年前
ポピガイ・クレーター

直径数kmの小惑星が衝突し、直径の約100kmのクレーターが形成されました。
地表に露出しているにもかかわらず浸食があまりされていないので、他の巨大クレーターと比べて貴重なクレーターです。
ユネスコによって世界地質遺産にも登録されています。
- 場所:ロシア、シベリア
- 時期:約3570万年前
チェサピーク湾クレーター
直径数kmの小惑星が衝突し、 直径の約90kmのクレーターが形成されました。
表面にクレーターが露出していません。
- 場所:アメリカ、バージニア州
- 時期:約3500万年前
参考)Wikipedia
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