宇宙ビジネスとは何か?

宇宙ビジネスとは何か? ビジネス

宇宙ビジネスと聞いて何を想像しますか?

  • そもそも宇宙でビジネスって何?
  • 盛り上がってるけど何してるの?
  • 自分には関係ないと思うけど?

宇宙ビジネスは意外とぼくらと関係が深いんです。

そして、これからだれもが避けては通れなくなる新しい領域になると思います。

宇宙ビジネスの市場規模

宇宙に関わる調査会社のBRYCE社によると、2018年の世界の宇宙ビジネス規模は3600億ドルで、2040年には1兆ドルまで大きくなるとも予想されています。

また、現時点で宇宙ビジネスの内訳は下記のようになっています。

  • 衛星サービス:38%
  • 衛星製造:5%
  • ロケット打ち上げ:1%
  • 地上設備:34%
  • 非衛星産業:23%

それぞれ具体的に何をやっているのかいまいち分からない方もいると思うので、後ほど解説します。

出典) https://brycetech.com/reports.html

宇宙ビジネスの具体例

宇宙ビジネスって具体的に何?という方も多いと思います。

上記の内訳で出てきた5つをもとにして具体例を紹介します。

衛星サービス

  • テレビ
  • 電話
  • インターネット
  • GPS
  • 船、飛行機、列車、車などとの通信
  • リモートセンシング(気象・海洋情報、火山活動、資源探査、植生分布など)
  • 宇宙ステーション
  • 安全保障

意外と衛星サービスすでに使ってますね。

使っていなくてもすぐにイメージできるもの、知っているものが多いと思います。

ビジネスという感覚が今まではあまりなかったですが、これからはビジネスとしても盛り上がっていきそうです。

衛星製造

これは文字通り衛星を作ることです。

ちなみに人工衛星には下記のように目的がいくつか分かれています。

  • 軍事(偵察や攻撃)
  • 通信(テレビや電話・ラジオ)
  • 地球観測(気象や地図など非軍事的な地球の観測)
  • 科学観測(宇宙空間や惑星を観測する)
  • 航行衛星(GPSシステム)
  • 生物衛生(生物をのせた衛星)

また、将来的には掃除衛星や太陽光発電衛星などが実現できるよう開発中のようです。

ちなみに、人類初の人工衛星は1957年のソ連製スプートニク1号。

いままで打ち上げてきた人工衛星の数は数千にもなります。

ロケット打ち上げ

ロケットを打ち上げるサービスを提供することです。

宇宙に人工衛星などを運ぶためです。

現在だとロケット打ち上げには莫大なコストがかかりますが、もっと安くできるようにしようとホリエモンやイーロンマスクなどがやっているやつですね。

地上設備

地上設備はおもに下記のようなものがあります。

  • コンスーマー向け設備(衛星対応テレビ、ラジオ、インターネットなど)
  • GPSに関わる設備(車載用GPSやGPSチップそものもなど)
  • ネットワークに関わる設備(衛星通信に関わるものいろいろ)

最近だとテレビの中継車も衛星を使ってコンテンツを送信したりしているようです。

非衛星産業

宇宙旅行や世界各国の宇宙関連予算が含まれています。

ちなみに日本の宇宙関連予算は下記から見れます。

2019年度の概算要求における宇宙関連予算案

宇宙ビジネスに関わる企業

SpaceX:2002年にテスラやペイパルで有名なイーロンマスクが設立。ロケットの開発・打ち上げや衛星インターネットサービスを業務としており、火星探査・移住の計画も発表している。

BlueOrigin:2000年にアマゾンのジェフベゾズが設立。将来の友人宇宙飛行を目的とした技術開発を行っている。衛星インターネットサービスの開始も発表した。

StratoLaunch System:2011年にマイクロソフトのポールアレンが設立。空中発射ロケットの開発を行っている。

OrbitalSciences:1982年設立。人工衛星の開発・打ち上げを行う企業だったが、2度の買収により現在はNorthrop Grumman社の一事業となっている。

Virgin Galactic:2004年にヴァージングループの会長リチャードブランソンが設立。宇宙旅行ビジネスを行う。

インターステラテクノロジズ :2003年にホリエモンが設立。超小型人工衛星の輸送用に、小型ロケットの開発を行っている。

アクセルスペース:2008年に設立。超小型人工衛星の開発及びソリューションの提案を手掛けている。

スペースワン :2018年7月に設立。小型ロケットの開発を行っている。情報がまだ少ないが注目されている。

Planetary Resource :2010年に設立。小惑星などから資源を採掘することを目的としている。2018年10月にブロックチェーンソフトウェア企業のConsenSys社に買収されている。

Bigelow Aerospace:1999年にホテル王ロバートビゲローが設立。膨張式の宇宙ステーションモジュールを開発している。

宇宙ビジネスの未来

世界的に盛り上がっている宇宙ビジネスは、日本でもベンチャー企業がここ数年で乱立してきています。

それだけ投資家のお金が流れてきているということですね。

衛星を使ったインターネットはもうすぐできそうですし、宇宙旅行はなにかと話題になっています。

そして、今よりももっと遠くまで行けるようになったら、資源・エネルギーや居住地を探しに行ったり、もしかするとなにか生命体も見つけるかもしれません。

ちょっと前までは現実になるなど想像もしてなかったことが、現実になるかも?くらいになってきていることに驚きますが、もうちょっとで映画の世界が現実になると思います。

楽しみです。

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