【簡単解説】恒星とは?【特徴・構造・でき方など】

【簡単解説】恒星とは?【特徴・構造・でき方など】 天体全般

恒星について急に知りたくなったあなたに、5分で簡単に解説します。

恒星とは?

自ら光を発している天体を恒星と言います。

最も身近なところだと太陽が恒星です。

地球は自ら光を発していないので恒星ではないです。(地球は惑星)

月も自ら光を発していないので恒星ではないです。(月は衛星)

また、夜空に見えるほとんどの星は恒星です。

恒星のでき方

①星間雲と呼ばれるガス・プラズマ・塵などでできた、周囲よりも物質の密度が高いエリアがあります。

②それらの物質が重力によって収縮し中心部の温度が上がっていき赤外線を発し始めます。(原始星)

③原始性の中心部の温度が1000万ケルビンまで上昇すると核融合反応が始まり可視光を発し始めます。(主系列星)

恒星は生涯の90%の時間を主系列星で過ごします。

恒星の構造

恒星は水素やヘリウムなどのガスでできています。

恒星の中心部では核融合反応が起こっており、外側から内側に向かって働く恒星の重力と内側から外側に向かって働く核融合の放射圧がつり合って球体を保っています。

最初は水素がヘリウムに変わる核融合で、その後水素がなくなるとヘリウムが炭素、炭素が窒素、窒素が酸素、、、と重い元素が作られて行きます。

恒星の大きさによってどこまでの元素が作られるかが決まりますが、どんなに大きな恒星でも鉄以上に重い元素は作られないです。

Wikipedia

恒星の最期

恒星はその質量によって異なる最期を迎えます。

太陽の8倍以上の質量の恒星

核融合反応の燃料である水素がなくなると、ヘリウム、炭素、窒素、酸素と重い元素の核融合が起き、赤色巨星へと変化しながら最終的に鉄が作られると核融合を終えます。

そのあと超新星爆発によって外層が吹き飛び、太陽質量の8~10倍の恒星の場合は中性子星が、太陽質量の10~30倍の場合は残ったコアの質量によって中性子星かブラックホールのどちらかが、そして太陽質量の30倍以上の場合はブラックホールができます。

太陽の0.46倍~8倍の質量の恒星

核融合が進むにつれ赤色巨星へと変化しき、恒星の外層部は宇宙空間へ半分以上も放出され、惑星状星雲を作ります。

そして、恒星の中心部に残っている核融合を終えた白色矮星ができます。

陽の0.46倍以下の質量の恒星

水素からヘリウムへの核融合を終えると、ヘリウムが核融合を起こすほど高温でないため、赤色巨星には変化せずそのまま白色矮星に変化していきます。

このサイズの恒星は赤色矮星と呼ばれ、宇宙全体の恒星の中で約70%を占めています。

恒星の明るさ

夜空を見上げるとたくさんの恒星があり明るさもまちまちですが、恒星は見かけの明るさを等級で表します。

1等級明るくなると2.5倍明るくなり、太陽を除いて最も明るく見える恒星はシリウス(おおいぬ座α星)で、-1.4等級です。

ちなみに、太陽は-26.7等級、満月は-12.7等級と、明るくなると等級はマイナスになっていきます。

また、明るさ別で恒星の数を数えると下記のようになります。

-1等級2個
0等級7個
1等級12個
2等級67個
3等級190個
4等級710個
5等級2000個
6等級5600個
7等級16000個

恒星の色

夜空の星をよく見てみると色が少し違って見えます。

恒星は表面の温度が低い(約3,000℃)と赤く見え、表面の温度が高い(約30,000℃以上)青白く見えます。

温度代表的な恒星
33,000K以上とも座ζ星
10,500~30,000Kオリオン座γ星
7,500~10,000Kシリウス
6,000~7,200Kプロキオン
5,500~6,000K太陽
4,000~5,250Kアークトゥルス
2,600~3,850Kベテルギウス

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